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2022.11.2
屋根塗装で重要な作業といえる縁切りについてご存じでしょうか。
これは屋根の隙間から雨水が排出される仕組みです。
屋根塗装でこの隙間が埋められてしまうと、隙間をつくる縁切りという作業が必要になることがあります。
今回は、縁切りの作業内容と必要性を判断する方法についてお伝えします。
縁切りとは、屋根に溜まった雨水を排水するための隙間をつくることです。
屋根は重なりあった隙間から雨水を排出する仕組みとして、隙間が重要になります。
しかし、塗料に隙間が埋まってしまうと、雨水の排水機能が低下してしまいます。
さらに、排水機能が低下することで屋根材が水を吸収してしまい、雨漏りの原因になる可能性があります。
塗料で埋もれてしまった隙間を手作業で固まった塗料を削らないといけません。
このように、隙間をつくる作業のことを縁切りといいます。
縁切りは塗料が硬化してから手作業で切れ目を入れるため、手間と時間がかかります。
完全に固まる前に作業しても塗料が再びくっついてしまい、作業の意味がなくなります。
縁切りは絶対に必要というわけではありません。
むしろ最近では不要な場合が増えてきています。
1つ目は、屋根の素材で判断する方法です。
縁切りが必要な素材は、セメントを薄い板状にしたスレートの屋根です。
現在の多くの住宅はこのスレートを使用していますが、5ミリメートルほどの厚みしかなく、重なり部分が少ししかありません。
そのため、塗料が隙間に埋もれやすく、縁切りを必要とします。
一方で、他の素材は、縁切りを不要とする場合がほとんどです。
2つ目は、屋根の勾配で判断する方法です。
勾配とは屋根の角度のことで、勾配が緩やかな場合は雨水が流れにくくなります。
雨水が屋根から流れやすくしないといけないため、縁切りが必要です。
3つ目は、塗装方法で判断します。
塗装方法は、主にローラーによる方法か吹き付ける方法の2種類です。
ローラーの場合は押し付けるように塗装するため、隙間が埋まります。
これにより縁切りをしないといけません。
一方、吹き付けによる塗装は塗料が均一で隙間に入り込まないため、縁切りは不要です。
縁切りの作業内容と必要性を判断する方法について紹介しました。
屋根塗装の方法や素材によって縁切りの必要性が変わります。
そのため、屋根塗装しても絶対に縁切りが必要かどうか決まっていません。
当社は、これまでの長年の経験を生かしますので、お気軽にご相談ください。