30坪の家を想定して外壁塗装を考える。相場とコスト削減のポイント、支払い方法まで解説 大府市・東浦町・東海市で外壁塗装・雨漏り修理なら横山建装

外壁塗装

外壁塗装は家の外観を保護し、建物の寿命を延ばす重要な役割を持っていますが、その費用は家の大きさや選択する塗料によって大きく異なります。本記事では30坪の家を例に、外壁塗装の一般的な費用相場から、費用が高額になる様々な要因や支払いについてまで解説します。

30坪の家を外壁塗装する場合の費用相場

外壁塗装の費用について考える際、家の大きさは一つの基準になります。ここでは30坪の家を例として、外壁塗装の費用相場について考えます。

30坪の家とはどのような家か

30坪（約99平方メートル）は、日本における一般的な一戸建て住宅の大きさとされています。この規模の住宅では、通常、4人家族が快適に過ごせる空間が設けられており、基本的な生活機能を備えた設計がなされています。

塗料別の費用相場

外壁塗装に使用する塗料の種類によって、費用は大きく異なります。例として、一般的なアクリル塗料はコストが低く、平均して1平方メートルあたり1,000円から1,200円程度です。一方で、ウレタン塗料は耐久性と耐候性に優れており、1平方メートルにつき約1,800円から2,000円の費用がかかります。さらに高品質なシリコン塗料は、2,500円から3,500円、最高品質のフッ素塗料は3,500円から4,500円とされ、長期的な耐久性を求める場合に選ばれることが多いです​。

総額の費用相場、費用内訳

30坪の家の外壁塗装全体での費用は、大体60万円から90万円が相場とされています。この総費用には、以下のような一連の塗装工程が含まれます。

• 足場の設置
• 外壁の洗浄
• 必要に応じた補修
• 下塗り・中塗り・上塗り

内訳としては、足場の設置に10万円から15万円、高圧洗浄には1万円から3万円、塗料自体のコストが全体の費用の大部分を占めることがあり、特に高品質の塗料を選択した場合には50万円近くになることもあります​​。

これらの費用は、家のデザインや外壁の面積によって変動するため、正確な見積もりを得るには、複数の業者から見積もりを取ることが推奨されます。また、地域によっても工事費用が異なるため、地元の業者に相談することが望ましいです。この過程で、見積もりの透明性や業者の信頼性も考慮する必要があります。

家が原因で費用が高額になる場合

外壁塗装の費用が思いがけず高額となってしまう場合、家や外壁の特徴によることがあります。あらかじめ知っておくことで予算を考える際に役立ちます。

家の構造が複雑、付帯部が多い場合

家の構造が複雑な場合や、付帯部が多い家では、外壁塗装の際に通常よりも高額になることがよくあります。これは、家の形状や構造が塗装作業の複雑さを増すためです。

家が独特のデザインで多くの角や曲線を含む場合、塗装作業に通常よりも時間がかかるため、人件費も増加します。
また、破風板や雨樋などの細部は細かく、丁寧な塗装が必要とされるため、通常の外壁面よりも作業に手間がかかります。装飾的な窓枠やレリーフが施された壁など、特別な装飾が施されている場合も、細かな作業が必要となり、それに伴いコストは上昇するのです。

不規則な形状や高さのある建物では、標準的な足場では対応できず、カスタマイズされた足場が必要です。これにより、足場の設置にかかる費用が増加します。

家の階数が多い場合

家の階数が多いほど外壁塗装の費用は高額になる傾向にあります。単純に外壁の面積が広くなるため、塗料やその他の材料がより多く必要です。

また、高層の家では、安全に作業を行うために高い足場が必要です。これらの足場の設置と撤去には、より多くの時間と材料が必要となり、それがコスト増加につながります。特に、都市部での作業では、周囲の建物や交通の状況によってさらに複雑な足場が必要になることもあります。

コーキングの補修が必要な素材が外壁に使われている場合

外壁塗装において、コーキングの補修が特に必要とされる素材を使用している場合、その費用は予想以上に高額になることがあります。ここでのコーキングとは、建物の隙間やひび割れを封じるために用いるシーリング材のことを指します。

特定の外壁材料は、気候や環境の変化による収縮や膨張を経験します。例えば、木材や一部のコンポジット材料は、温度や湿度の変化に敏感で、これらの素材を使用している外壁は、時間とともにひび割れや隙間が発生しやすくなります。これを適切に管理するためには、コーキング材の定期的な補修や交換が必要です。

コーキング材が必要とされる素材の場合、維持管理がより頻繁に必要となるため、長期的に見ても維持費が高くなります。これは、塗装の耐久性を保つためだけでなく、建物自体の保護を目的としています。

高品質のコーキング材はコストが高く、またその適用に適した材料を選ぶことも重要です。特定の環境や素材に最適な製品の選定には専門的な知識が求められ、これが全体のコストを上げる要因となります。

外壁の状態や求める塗装によって費用が高額となる場合

前章のように、家や外壁の構造が原因で費用が高額となるのはやむを得ないことです。しかし、ここで紹介するケースは、対策次第で費用を抑えることができます。

定期的な塗装を怠っていた場合

外壁塗装は、住宅の外観を保護し、長期的な建物の損傷を防ぐために重要です。定期的な塗装を怠ってしまうと、多くの問題が生じ、最終的には塗装の際のコストが高額になる可能性があります。

外壁の劣化が進行する

塗装が劣化すると、水や湿気が壁材に浸透しやすくなります。これにより亀裂が生じたり、塗膜が剥がれるなどの劣化症状が引き起こされるので、この段階で補修を行うことが重要です。
補修を行わずに放置しておくと塗装の劣化は進み、壁にはカビや藻が生えやすくなります。これらは見た目の問題だけでなく、壁材を徐々に破壊していくため、取り除くための追加の処理が必要になります。

広範囲の補修が必要となる

劣化が進んだ壁は塗装前に広範囲の補修が不可欠となるため、その分、多くの時間とコストが必要です。外壁の損傷がひどい場合、内部構造にまで影響が出ていることもあります。重大な構造修正が必要になると、費用の大幅な増加は避けられません。

塗装に使う色が多い場合

外壁塗装で複数の色を使用する場合、その費用は一色のみを使用する場合に比べて高くなることがあります。これは、複数の色を使うことで塗装工程が複雑になり、手間と時間が増えるためです。複数の色を組み合わせることは、単に塗料を変えるだけでなく、それぞれの色で塗る範囲を正確に区分し、しっかりと養生（塗装時に塗料が飛散するのを防ぐために覆う作業）する必要があります。また、一つの色を塗り終えるたびに乾燥時間を確保する必要があり、作業日数が延びることもあります。

外壁塗装の費用を支払うタイミング

外壁塗装の費用支払いタイミングには主に3つの方法があります。どのタイミングで支払うかは業者との契約前にしっかりと確認し取り決めを行うことが重要です。

施工後に一括支払い

この方法は最も一般的で安心できる支払い方法です。工事完了後に全額を支払うため、仕上がりを確認してから支払いが行えるので、業者による未完成のリスクを回避できます。また、業者にお金を持ち逃げされる心配が少ないというメリットもあります​。

施工前に一回、施工完了後に一回の支払い

この支払い方法では、施工前と施工後の二回に分けて支払います。初期段階での支払いは、主に材料費や初期コストの賄いに使われることが多く、業者にとっては資金繰りを助けることが可能です。施主側は、工事が完全に終了していないため、最終的な仕上がりを見てから全額を支払うわけではないため、一定の安心感があります。ただし、全額を前払いするよりはリスクは少ないものの、工事が中断するリスクを完全には排除できません​​。

施工前に一括支払い

施工前に全額を支払う方法は、非常にリスクが高いためお勧めできません。この方法では、業者が前金を受け取った後に工事を行わない、または不十分な工事をしてしまうリスクがあります。特に信頼性が確立されていない業者に対しては、この支払い方法は避けた方が賢明です​​。

支払いの選択

どの支払いタイミングを選択するかは、業者との信頼関係、および各自の資金状況によるでしょう。支払い方法を選ぶ際には、業者の評判や過去の実績を確認し、可能であれば契約前に業者としっかりとした話し合いを持つことが望ましいです。また、どの方法を選択するにしても、契約書には支払い条件を明確に記載し、双方が納得した上で進めることが重要です。

外壁塗装の支払い方法についての詳細解説

外壁塗装の支払い方法には様々な選択肢があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。経済状況なども考慮に入れた上で、適切な方法を選びましょう。

現金支払い

現金での支払いは、外壁塗装業界で最も広く受け入れられている方法です。多くの業者が現金支払いを好む理由は、取引が簡潔であり、即座に全額を受け取ることができるからです。しかし、大金を一度に支払う必要があるため、資金の準備には計画が必要です。現金支払いの最大の利点は、追加の手数料が発生しないことですが、大きな額の現金を用意することが難しいと感じる方も少なくありません。

クレジットカード

クレジットカードでの支払いは大金の支払いが即座に完了する上、クレジットカード会社からのポイントやリワードが得られる可能性があります。しかし、すべての塗装業者がクレジットカードを受け入れているわけではないため、事前に確認が必要です。

リフォームローン

リフォームローンは、特に高額な外壁塗装の支払いを分割して行いたい場合に適しています。多くの銀行や金融機関がリフォームローンを提供しており、条件によっては無担保で利用可能な場合もあります。しかし、ローンを利用する際は金利、返済期間、月々の返済額を注意深く検討する必要があります。リフォームローンの利用が賢明な選択であるかどうかは、借りた金額に対する総返済額と金利条件を考慮することで判断します。

財形貯蓄

財形貯蓄は、企業が提供する福利厚生の一環として設定されている制度です。この制度を利用して外壁塗装の支払いを行う場合、税制上の優遇を受けられることがあります。しかし、財形貯蓄を利用するためには、支払いがリフォームに関連するものであること、そして一定の条件を満たす必要があります。これには、リフォーム費用が特定の金額を超えることや、リフォーム後にその住宅に居住することなどが含まれます。

外壁塗装業者の選び方　悪徳業者に騙されないためのポイント

外壁塗装を依頼する際、優良な業者を選ぶことは非常に重要です。悪徳業者に引っかからないための具体的な方法を、以下のポイントを通じて解説します。

評判と実績のチェック

業者の選定にあたり、まず重要なのは業者の評判と過去の施工実績を確認することです。地元での評価やインターネット上のレビューを参照し、その業者がどのような仕事をしてきたかを見極めましょう。信頼できる業者は過去の成功事例を進んで提示し、顧客の信頼を得ています。

透明な見積もりの確保

信頼できる業者は見積もりを明確に提示します。見積もりが詳細で、隠れた費用がないかを確認し、不明な点については質問をすることが重要です。見積もりの際には、使用される材料や工程など、具体的な施工の内容についても説明を受けるべきです。

高圧的な販売をしない

良心的な業者は、顧客に対して高圧的な販売や不必要なサービスを押し付けることはありません。もし業者が過度にセールスを強調してくる場合は警戒が必要です。優良な業者は顧客のニーズに応じた適切な提案を行います。

丁寧な契約前説明

契約を結ぶ前に、業者は使用する材料、施工プロセス、完了後のアフターケアについて詳しく説明する必要があります。これにより、工事中や完了後に予期せぬトラブルが発生するリスクを減らすことができます。

施工後の保証が充実

施工後の保証は、業者が提供するサービスの質を反映しています。保証内容が明確であり、保証期間内に発生した問題に対して迅速かつ適切に対応する業者を選ぶことが望ましいです。

外壁塗装の費用に関わる要素を知り、費用を抑えられるように工夫を重ねよう

外壁塗装は、家の長期的な美観と構造的な安全を保つための重要な投資です。この記事では、30坪の一般的な住宅を対象に、外壁塗装の費用相場とその決定要因について詳細に解説しています。塗料の種類や家の構造や外壁の状態はダイレクトに外壁塗装の費用に直結します。抑えられる費用は抑えられるように、工夫を重ねることが重要です。

塗料については、アクリルからフッ素までの各種類があり、それぞれの耐久性とコストが異なります。例えば、耐候性に優れるフッ素塗料は高価ですが、長期にわたる保護を提供し、塗り替えの頻度を減らすことができます。また、家の形状が複雑であるほど、塗装作業が困難になり、それに伴い費用も上昇する傾向にあります。高層の建物や装飾的な要素が多い家は、特別な足場の設置や緻密な作業が必要となるため、これらの要因がコストを押し上げる主な原因です。

業者選びにおいては、透明な見積もりと実績のある業者を選ぶことが非常に重要です。悪徳業者を避け、信頼できる業者と契約するためには、地元での評判やオンラインでのレビュー、以前の施工例を確認することが勧められます。加えて、見積もりは詳細にわたり、隠れた費用がないかを確認することが大切です。高圧的な販売を行う業者や、不透明な契約条件を提示する業者からは避けるべきです。

支払い方法に関しても、施工前に全額を支払うリスクの高い方法を避け、施工後に全額支払うか、または分割して支払う方法が安全です。これにより、業者が完了前に逃げるリスクを避けることができます。また、支払いの際には契約書に記載された条項を再確認し、双方が合意した内容に基づいて進めることが必要です。

外壁塗装は単に家を美しく見せるためだけではなく、住宅を長期にわたり保護するための方法として、慎重に計画し選択する必要があります。適切な業者選びと賢明な費用対策により、住宅の価値を高め、将来的な大きな修繕費用を防ぐことが可能です。