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2025.09.23
外壁塗装についての見積もりをとった際、業者によってコーキングまたはシーリングという言葉が表記されていますが、役割の違いは?と疑問を持つ方もいらっしゃると思いますので、今回はそんな疑問について解説していきます。
コーキング:隙間に槙肌(まいはだ)を詰める、水漏れを防ぐ
シーリング:封をする、捺印する
英和辞典に記載されている通り、コーキングもシーリングも「水漏れを防ぐために目地に詰め物をする」「隙間を密閉する」といったニュアンスの言葉であり、実は同じものを指しているのです。
建築や外壁塗装業界における「コーキング」と「シーリング」という言葉は、どちらも窯業系サイディングボードの継ぎ目の隙間を目地材で充填する工程のことを意味し、その作業や使用する材料に違いはありません。業者によっては「シール工事」と呼ぶこともあります。
コーキングと、シーリング二つの言葉が混在している理由としては、隙間に充填する目地材の名称がメーカーや商品名によって「コーキング材」であったり「シーリング材」であったりと、名称が統一されていないことも挙げられます。
例えば同程度の値段で成分もほぼ一緒なのに、商品名に「コーク」や「コーキング」「シーラント」といった言葉が使われていたり、目地材は「シーラント」とい名前なのに充填する際に使用する工具は「コーキングガン」といった名前が付けられていたりもするのです。
また、一般的に外壁塗装や屋根塗装での「シーラー」とは、仕上げ用の塗料を密着させるための下塗りに使う塗料を指しますが、業者によっては目地材のことを「シーラー」や「シール材」と呼ぶこともあります。
そのため、見積書や工程表には「コーキング工事」記載されているのに、実際に現場へ足を運んでみると「シーラント」と記載されている目地材を使用していた、といったことも起こり得るわけです。
工事中に見積書の材料表記と違うものが使われている…と不安になる方もいらっしゃると思いますが、どちらも同じ作業を意味していますので、ご安心くださいね。
次回はコーキング(シーリング)材の役割と劣化症状について解説します!